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写真:

撮影場所:護念山證誠寺(千葉県木更津市富士見2丁目9番30号)

撮影日時:2016年(平成28年)8月11日(木・祝)午後5時41分頃

撮影地の天気:晴

使用カメラ:Sony Cyber-shot DSC-HX60V

その他:このお寺は、鎌倉時代に浄土宗の開祖法然(美作国久米(現在の岡山県久米郡久米南町)出身)の弟子である親鸞(法界寺、日野誕生院付近(京都府京都市伏見区日野西大道町)出身)が開設した浄土真宗の1派かつ、真宗十派の1つに位置付けられている浄土真宗本願寺派(本山は京都府京都市下京区堀川通花屋町下ル門前町60番地に位置する龍谷山本願寺(西本願寺))に属し、狸囃子で有名なお寺である。本山の西本願寺にはエレベーターが5基(東芝製2基、三菱電機製2基、日本オーチス製1基)有るが、このお寺にはエレベーターは全く無い。真宗のお寺としては木更津で唯一である。照明は真宗の慣例により全てパナソニック製である。
【證誠寺の狸伝説】
その昔、證誠寺の辺りは「鈴森」と呼ばれていた。そこは竹やぶが鬱蒼と生い茂り、昼でも薄暗く薄気味悪い場所であったという。また、この辺りには夜になると一つ目小僧やろくろ首などの物怪が現れると噂されていた。

そんな證誠寺に、ある日新しく1人の和尚がやって来る。その晩から噂に違わず一つ目小僧やらろくろ首やら物怪が現れるのだが、和尚はそれを見ても全く驚かない。

実はこの物怪達の正体は、この森を住処とする狸たちであった。彼らは、一つ目小僧やろくろ首に化けては訪れる人間たちを驚かして楽しんでいたのである。ところが新しくやってきた和尚は全く驚きもせず平然としているので狸たちのしゃくに障り、親分格の大狸は「ぜひとも和尚さんを驚かせてやろう」とある事を思いつく。

ある秋の晩の事、何者かが寺の庭で大騒ぎしている。寝ていた和尚は目を覚まし外の様子に耳を凝らしてみると、それはお囃子のようであった。不思議に思いこっそり庭を覗くと庭の真ん中では大狸が腹を叩いてポンポコと調子を取り、それを囲むように何十匹もの狸が楽しそうに唄い踊っていた。

その様子を見ていた和尚もつい楽しくなってしまい、自慢の三味線を持って思わず庭に出てしまう。そんな和尚を見て狸たちは「まだ驚かないのか!?」とばかりに、さらに大きく腹鼓を鳴らす。和尚も負けじ三味線で対抗し、まるで和尚と狸の音楽合戦である。

それから毎晩、和尚と狸たちは唄い踊っていたのだが4日目の晩、狸たちが一向に現れないので和尚が不思議に思っていると翌朝、庭には調子を取っていた大狸が腹を破って死んでいた。不憫に思った和尚はその大狸を懇ろろに弔ってやった。
[https://www.google.co.jp/maps/@35.3798543,139.9214428,18z]

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