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豚清湯の手揉み中華そば@かれん・足立区北千住

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写真: 豚清湯の手揉み中華そば@かれん・足立区北千住

写真: 牡蠣スープ付き煮干油そば@つきひ・江東区亀戸 写真: 広島牡蠣と北海道白子と三陸あん肝の白湯つけ麺@塩生姜らー麺専門店MANNISH淡路町本店・千代田区淡路町

北千住煮干中華蕎麦 かれん
  足立区千住2-52-1

 水曜日の夜営業から提供を始めたばかりなのに、水曜日の営業が終わった段階で「好評につき木曜日の昼で終わりそう」、そして木曜日の営業開始前には「大好評で残りわずかだが20食を提供するのでお早めに」という旨がつぶやかれていた。2日前に行ったばかりだが、そこまで煽られれば再訪するしかないとお店に向かった。着いたのは11時20分でほぼ予想通りの4人が並んでいた。列に接続して待っていると店員さんが現れ食券の購入を促した。一旦入店し、右手に貼られた本日の限定メニューに標記の名前があることを確認し、1200円で食券を発券する。その食券を店員さんに渡した上で列に戻った。並び始めて10分も経たないうちに店内から「どうぞ」の声がかかり入店する。ちょうど1巡目の客が食べ終わって退店する頃合いだったようで、実はこれを狙っていた。
 席に座ってから3〜4分で配膳された丼には、淡い醤油色のスープのほぼ全面に細かい背脂が浮いていて、ストレートのバラ肉チャーシュー3枚をメインに、少し厚めにカットされた木口切りの長ネギ、ばら海苔が載っている。麺は店員さんが両手でギュッ、ギュッと力を込めて揉んでから茹でた平打ち麺。幅は5mmほどと広めで、麺肌はツルッツル、噛むとモッチリとした食感で小麦の風味も感じられる。加水率が高めのようだ。後日分かったことだがもち姫配合だそうで、道理であれだけモッチリしていたんだと納得。スープは、メニューによれば豚のゲンコツ、背ガラに煮干し、昆布、鯖節、宗田節を合わせたもので、しっかりした豚の旨味をベースにほどよい感じで魚介が香る非常にバランスが取れた風味と味わいだ。醤油は見た目どおり香り付け程度に使われているように思う。前述のように多めの背脂が浮いているが、高野店長曰く「背脂の大きさにもこだわりました。」の言葉通り、スープを飲んでいても全く邪魔にならないししつこさやくどさを感じることもなく、ただスープにコクと甘みをプラスする役割を果たしている。また、ちょっとぬるめなので旨味や風味がよりしっかりと感じられこれは美味しい。チャーシューはイベリコ豚のオーブン焼きだそうで、少し歯応えがあるが、それがかえって肉々しさを感じさせ、赤身部分の十分な旨味と脂身の甘さと相まって肉を食べている感が相当強い。なお、3枚のチャーシューの下にもチャーシューの切れ端数片が隠れていたが、これはどうも最近よく来店していることに対する高野店長のサービスのようだ。ばら海苔に関しては燕三条流背脂ラーメンでも好んで用いられる食材で、背脂が浮く醤油ラーメンとの相性が非常に良い。
 スープが特に美味しくて当然のごとく完食。食べ終えて思ったことは、例えば、麺については食感とスープの持ち上げのどちらを優先するのか、また、高級な食材を使って高額だが唸るような味わいのものにするのか、それとも一般的な食材で価格を抑えるのか、一杯のラーメンを作るにしてもいろいろな選択があることに改めて気付かされる機会だった。

・お気に入り度:〇

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