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味玉中華そば@銀座八五・中央区銀座

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写真: 味玉中華そば@銀座八五・中央区銀座

写真: 牛肉拌麺・大盛@西北拉麺・中央区水天宮前 写真: あおさ玉子入り・チャーシューしろ@まる玉大島店・江東区大島

中華そば 銀座八五
  中央区銀座3-14-2 第一はなぶさビル1階

 水道橋や神保町にある勝本の名前を掲げたお店に続く3番目のお店。あまりの人気ぶりに、何も手を打たなければ超長蛇の列ができ近隣に迷惑がかかるため予約制になっている。そのやり方は、朝9時に店頭に出されるボードの希望の時間帯に名前を書くというもの。その記名のためにも行列ができるだろうと予想し、土曜日の8時45分に店頭に着いたら、予想通り20人ほどが並んでいた。自分の直前は白人男性3人組。どうやって入国したんだろう。それはさておき、無事11時50分集合グループに加わることができ安堵した。改めて、少し早かったが11時30分にお店に着くと、しばらくして店員さんが出てきて点呼をし、店内の券売機で食券を購入した上で並んで待つようにとの指示があった。メニューは中華そば1本で、チッピングによりノーマル、+味玉の味玉中華そば、+味玉+チャーシュー1枚の特選中華そばの3種類がある。チャーシューは同じものが2枚なくてもよいので味玉のボタンをポチっと。950円。食券は先ほどの店員さんが回収し、再び外へ。5分ほどで入店でき、席に座るとしばらくして配膳された。なお、厨房にはラー本で見かけた店主さん自らが立たれていた。
 まず、見た目が美しい。店内も高級すし店のような雰囲気で、何もかもが落ち着いた雰囲気。麺は浅草開化楼の中細ストレート。シコシコパツパツとしているが、伸びてくるとパツパツ感と最初はあった歯応えが弱くなってくるのは当然だろう。シコシコではなくパツパツというのは加水率が若干低めで、その分伸びやすいということなのだろう。スープは旨味たっぷりで、香味油がそこそこ浮いていてコクもほどよいものの、出汁を何から引いているのか全く想像がつかない。動物、魚介、乾物、野菜色々あるのだろうが、何一つとして正体が分かるような気配が感じられない。ただ一つ、思い当たったことは「なんか、醤油味のカップヌードルのスープの味わいのようなものを弱くだが感じる。」ということ。もちろん、そんな安っぽいものでないことは百も承知だし、実際、もっと上品だ。総体を言うなら和風コンソメといった雰囲気だ。そのスープのアクセントになっているのが、チャーシューの上に散っている、ペッパーキャビアという野生のコショウを挽いたもの。わずかな量に思えるが、これが途中から最後までコショウ風味を軽くプラスして味を引き締めてくれる。チャーシューはバラ肉のストレートタイプで、厚さが8?ほどと厚みも十分。口に運べば舌で潰せるくらい軟らかいのに、肉の部分はしっかりと旨味が残っているし、脂身は十分に甘い。軟らかく煮ればそれにつれて旨味は抜けていくはずなのに、どうすればこのようになるんだろうか。味玉は色が白くて茹で玉子のようだが、ちゃんと塩味の和風出汁が黄身にまで染み込んでいる。その黄身は、流れ出さない程度に程よく固まった半熟。ゼリー状にもなっておらず、ここらへんは本当に上手だと感心する。太めのメンマ3本は、軟らかめだが噛むとジャキジャキと繊維を断ち切る感触が楽しめる面白いもの。薄味で、発酵臭というよりかはメンマ特有の味わいがしっかりと感じられた。あとはこんもりと盛られた薬味兼青みの木口切り九条ネギ。
 これならそりゃ人気になるだろうし、朝早くからの労力もこのためなら気にならないだろう。当然、丼には何も残らなかった。

・お気に入り度:◎

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